2026/10/15 21:47

 鉄瓶は水を入れてお湯を沸かす道具で、使った後乾かして水分を無くしますが、使っているうち錆はどこかに必ず出来る為、錆を知って上手に付き合い鉄瓶を育てます。

 鉄に出来る錆も色々有、鉄瓶に出来る錆は主に赤錆と黒錆です。赤錆は鉄イオンが酸素と水に反応して常温下で出来て、これが進むと腐食していきます。黒錆は高温時に出来る錆で、表面に安定系の酸化物になり、鉄を水と酸素から守ってくれます。
鉄瓶の中に出来た赤錆は、お茶で煮だすとタンニン鉄に変わり、更に鉄瓶を使った後に水分を無くし乾燥させて使って行くと、安定した黒錆に変わります。
鉄瓶を上手に使うには、使った後は忘れずにしっかり水分を無くし乾燥させる事が大事で、口返し使って行くうちに中は黒錆と水垢に覆われていきます。
それでも鉄瓶は長く使っていると輪口の辺りや鐶付耳の細かい所に錆が出てきます。錆が鉄瓶の4表面に出来ても使った後余熱が有るうちに水で絞った布巾で拭くと、漆で着色された鉄瓶は艶が増し、錆も漆の錆色と馴染み趣のある鉄瓶に育っていきます。
 上手に育った良い鉄瓶は、よりまろやかな味の白湯が出来、お湯が沸くと良い音が聞こえます。