九百年製法   

焼型・錆色ひと筋  及鉄

 今から約九百年前、
奥州藤原氏が鋳物師を招いたことで、

ここ田茂山(現・岩手県奥州市水沢羽田)に鋳物が伝来
山川の砂、粘土で焼型を作り鉄器が作られました
及鉄は、その製法を継承し今も古来からの焼型製法で

鉄器ひと筋に作る工房です

 焼型とは
古来から鉄器を作る時に使われた鋳型で

砂と粘土と水で作り、木炭を燃やし
約800度位の温度で焼いて作ります

焼型は手作業で手間と時間を掛かけて作り
焼型で作る鉄器・鉄瓶は一つ一つ個性

が有りその表情には歴史と趣を感じます

 錆色とは
鉄が錆るのは自然の姿で
月日が経つと鉄は錆色に変わります
古くは湯釜や鉄瓶にできた錆を磨いて使い、
それが鉄器に育つ自然の色です

及鉄は炭火で焼き付けて漆とお歯黒で
錆色を表現してます

OITETSUの作家紹介
及鉄鋳造所宝鉄堂(岩手県奥州市水沢羽田町)

日展作家・伝統工芸士 及川栄喜(2代目鉄)
父及川鉄に師事
第二回日展「双葉」初入選以来連続入選
第十一回現代工芸展「スポーツの手」初入選
以来連続入選
他、会員出品、県工美展受賞
伝統工芸士認定試験審査員

及川友之
第九回日展「北上河畔」入選
県工展他各賞受賞