2026/08/16 20:02
鉄瓶を使い一番の悩みは鉄瓶は錆びたらどうしようか?使い方が不安と思う事だと思いますが、それでも鉄瓶のお湯はまろやかな味で体に優しいという事で一度使ってみたいと言う方に生産者であり実際に使用している私から紹介します。
購入したばかりの信頼できるメーカーの鉄瓶は中に金気止めをして酸化被膜を施しています。その中でも大量生産の鉄瓶は電気炉で焼いて酸化被膜を付けているのが多いです。(そうしないと価格に見合わない)
手作りの焼型の鉄瓶は高価ですが木炭で火を熾して焼いて付け、その違いは酸化被膜の厚さが違います。そして及鉄鋳造所宝鉄堂の鉄瓶は炭で焼いて、酸化被膜を付けその上に焼いて漆を塗ってます。
鉄瓶の使い初めは、鉄瓶に8割位の水を入れて沸騰させてお湯を捨て、これを2,3回繰り返します。酸化被膜だけの鉄瓶はこれで十分ですが、漆を塗っている鉄瓶はまだ少し漆の臭みが残るので5,6回繰り返します。すると臭みが取れます。少し面倒ですがそれで初めて鉄瓶でお湯を沸かして使う事ができます。
その後の鉄瓶の使い方は
お湯を沸かして使い終わったら、必ずお湯を捨てて蓋を外し中の水分を完全に飛ばし乾燥させて仕舞うのが使い 方のポイントです。
熱いうちなら蓋をはずして余熱だけで乾きますが、我が家では少し火に掛けて乾かし、中はたわしや洗剤で洗わずそのままの状態で使い続けます。
硬水(エビアン)などでこの作業をする所もありますが、日本の軟水でも十分と思います。
外側の表面は余熱が有るうちに布巾で拭くのがいいですが、我が家は汚れてきたなと思ったらたまに布巾で拭いてます。注意する事は空焚きとよくお茶の出涸らしで拭くのが良いと言う所も有りますが、それは黒の鉄瓶の事で錆色の茶色の鉄瓶の場合は次第に黒くなりますので、ただの水で絞った布巾で拭きます。そして漆塗りの鉄瓶は、ますます艶と深みがでてきて錆も良い色に感じます。
この使い方を繰り返すと
錆が所どころに出てきて、次第に白い湯垢が付いてきます。湯垢は水のミネラルでお湯がまろやかにし又鉄瓶を赤錆から守ってくれるのでたわしなどで取らないでください。中に出来る錆は黒錆でこれも鉄瓶を水から守ってくれる錆です。お湯に色が付いたり金気臭く無かったら大丈夫です。鉄の錆は無害とされてます。
気を付けるのはお湯をそのまま入れっぱなしにしない事と空焚きです。
そうして使うとまろやかなお湯を楽しめ一生物の鉄瓶に育ちます。
写真は30年以上使っている鉄瓶です。



