2025/12/21 11:47

 鉄は水と酸素に触れると赤錆が発生し、鉄瓶は水を入れてお湯を沸かす道具なので、使っているうちに錆は発生し、良い鉄瓶はその錆も景色として侘び寂を感じ鉄瓶も育ちます。このまま放置すると悪い錆も有るので私の経験から説明します。

 鉄瓶の錆にも種類が有り、水に触れて発生する赤錆と鉄を熱すると出来る黒錆があります。赤錆は放っておくと鉄がボロボロになり、黒錆は表面に出来て水や酸素からの接触を守ってくれます。
錆は無害ですが、赤錆は水に混ざって色が変わったり、味が変になったりもしますが、鉄瓶の中に錆が発生しても、鉄瓶でお湯を沸かしてみて、無色無臭でしたらそのままにしも大丈夫ですが、鉄瓶の中に水が入ったままにて放置する事を繰り返すと、赤錆が広がり水に混ざりお湯の色が変わります。そうした場合には赤錆が深くならないうちに対処した方がいいです。
 そこで実際に、鉄瓶を購入された方でストーブに鉄瓶をかけていて、お湯が冷めてそのままにしていたら、鉄瓶の中に赤錆が出来て気になりどうにかなりりますか?と相談を受けて、その鉄瓶を拝見してみました。
鉄瓶の状態は未だ浅い赤錆で、そのままお湯を沸かしてても無色無臭のお湯でそのまま使っても差し支えない状態でしたが、緑茶のティーパックの出涸らしを鉄瓶で煮だして錆が取れるかどうか試してみました。
 結果は錆は残っていますが、お湯を沸かしても無色無臭のお湯なので問題も無く、そのまま使い終わった後の乾燥をして使って行けば長く使う事の鉄瓶に育つと思いました。
 
 対処方法として、緑茶を鉄瓶の中で煮だして火を止めてしばらくそのままにして置くと、お湯の色が茶褐色に変わります。これは鉄のイオンと緑茶のタンニンが反応してタンニン鉄になり、このタンニン鉄は鉄の表面に被膜を作り鉄と水が接触する事を保護してくれます。緑茶で煮だす方法は赤錆を取ると言うよりタンニン鉄で覆うという事になります。また鉄瓶を使った後にしっかりと水分を乾燥させて使って行くと、次第に黒錆に変わって行きます。何度か緑茶を煮出してタンニン鉄の被膜を作り、使った後は水分を飛ばして乾燥さえて仕舞い、繰り返し作って行くと、黒錆とが水垢が表面を覆い鉄瓶が育ち、まろやかなお湯が得られます。
 同じタンニンを含む紅茶で試してみましたが、匂いや色が付いて緑茶がベストと感じました。
 やってはいけないことは、中の錆をごしごしたわしなどで取ったり、洗剤で洗うことです、これは鉄の表面の酸化被膜や水垢を取り、益々錆びやすい状態にしています。それと空焚きです。
 鉄瓶に水が入ったままそのまま放置しながら使用していると、赤錆が深く侵入してしまい、鉄瓶でお湯を沸かす度にポロポロ剥がれ、修復も不可能になります。特にそうした状態で空焚きをしてしまうと一騎に錆びた鉄が剝がれます。
 及鉄鋳造所宝鉄堂は古い鉄瓶や錆びた鉄瓶の修理依頼が良く有り、そうした鉄瓶を復活させたりしてます。