2025/11/18 23:18
今はカラー鉄瓶など色々な色の鉄瓶が有りますが、長く使う鉄瓶は錆色(茶色)か黒で、漆塗りの鉄瓶は色あせしないで、更に艶がでてきます。
鉄は溶鉱炉で鉄鉱石を還元して取り出せれ、鉄は鉄鉱石に戻ろうとして、酸素に反応して錆が発生するのは自然の姿です。
昔の鉄瓶は着色されていない素の鉄瓶で、更紗や藁で磨きながら使い、使っているうちに表面に黒錆が出来て、赤錆に強くなり、色は深みのある良い錆色になります。
及鉄鋳造所宝鉄堂の色の特徴は侘び寂を感じさせる深みのある茶色で錆色で、深みのある錆色を表現するには熟練した伝統的な技術が必要で、木炭を熾して鉄瓶を焼いて漆とお歯黒で着色します。
また、及鉄鋳造所宝鉄堂では深みのある黒の南部鉄器や、砂鉄鉄瓶も制作します。



