2025/09/30 21:45

 お昼に及鉄鋳造所宝鉄堂を覗いて見ると、明日の出荷に間に合わせようと、丸形姥口筋目鉄瓶と平独楽鉄瓶を漆で着色してました。

及鉄鋳造所宝鉄堂は二人で作業する小さい工房で、機械化され整備された鋳物工場とは違い、昔のままの南部鉄器の鋳物工場の雰囲気を漂わせます。
 焼型製の鉄瓶を作る工程は数多く有り、鉄瓶を炭火で焼き付けて漆で着色して、最後の工程が鉄瓶に鉉を掛けて完成です。
 及鉄鋳造所宝鉄堂は鉄瓶の本体と蓋も鉉も火室に炭を熾し焼き付けて漆で着色して、お茶の出汁と鉄漿水を混ぜてお歯黒を作り、そのお歯黒で色に深みを付けます。
 漆で着色された鉄瓶は長く使っても色あせる事無く、さらに艶を増しその姿は侘び寂のある鉄瓶に育て行きます。