2025/09/29 21:51

 及鉄鋳造所宝鉄堂はの南部鉄器・鉄瓶は手間が掛かる古来からの焼型にこだわり、焼型から作られる美を表現します。

古来から行われている焼型は砂と粘土を焼いて作る鋳型で、焼型で作る鉄の鋳肌は砂と鉄が織りなす自然の美しさを表現でき、唯一無二の鉄器を作る事ができます。
 焼型の欠点は手間が掛かり数多く製品を作る事は難しく、大量に生産したい時に出来ないのが欠点ですが、手間を掛けて作られた鉄器は唯一無二の風合いが表現できます。
 地元の奥州の山には鋳物に適した粘土があり川には良質の砂が有り、岩手は木炭の生産が盛んで、そうした恵まれた環境で焼型を作ります。最近は焼型で作る工房でも鉄瓶の中子はシェル中子という樹脂が混ざった砂を焼いて作る中子を使う所も増えてきましたが、及鉄鋳造所宝鉄堂は砂と粘土と水で手作業で今でも中子を作ります。
 及鉄鋳造所宝鉄堂の南部鉄瓶を手に取ってみると、手作りで作られる暖か味や感受性が伝わってきます。