2025/09/26 20:50

 及鉄鋳造所宝鉄堂の金気止めは今も炭を熾して鉄瓶を焼いて酸化被膜(黒錆)施します。

いつものように昼休みに自宅に戻り及鉄鋳造所宝鉄堂はお昼も作業をしていたので、様子を見てみました。今日は少し暑かったですが、火室に炭を熾して鉄瓶を焼いて、釜焼きをしてました。
 金気止めの工程は鋳型や中子を作り、鉄を溶かして鋳型に注ぎ、鉄瓶の形が出来たら、余分な砂と湯口を取りそれから鉄瓶を釜焼きをして金気止めをします。
 南部鉄瓶の昔からの金気止めの方法は炭と藁で焼きますが、工房によって今は電気炉で焼いて酸化被膜を作る所もあります。
及鉄鋳造所宝鉄堂は今でも炭火で焼いて酸化被膜を作り、炭火で焼いた酸化被膜は電気炉で作った酸化被膜より厚みがあり、ムラやキズが付きづらいです。鉄瓶に出来る酸化被膜は鉄を熱すると出来る黒錆で、黒錆は鉄を水や酸素の接触を妨げてくれます。