2025/09/18 20:36

今日は朝から雨でしたが、昼には上がり昼休みに自宅に戻りいつものように及鉄鋳造所宝鉄堂の様子を見に行き、古い戸の中の工房から漆の匂いがしてきました。

 及鉄鋳造所宝鉄堂では、明日の鉄瓶の出荷の為、鉄瓶を炭火で焼き付けて漆で着色してました。
 及鉄鋳造所宝鉄堂の特徴の色は錆色(茶色)で、及鉄鋳造所宝鉄堂の錆色の鉄瓶はどこか寂れた雰囲気があり奥深い茶色の錆色です。鉄瓶のイメージは黒が多いですが、茶色は高貴な色とされ、鉄瓶を焼き付けて漆で着色する錆色(茶色)は職人の技術を要し、その工房によって色の出し方に特色があります。
 漆で着色された鉄瓶は、使った後、鉄瓶が温かい内に表面を水でかたくしぼった布巾で拭くと、長く使い込まれた鉄瓶は艶が出てきます。黒で着色された鉄瓶はお茶のカテキンの成分が入った布巾で拭くと、黒い艶になりますが、茶色の鉄瓶をお茶のカテキンの成分が入った水で拭くと次第に黒くなします。