2025/09/16 20:55
岩手の奥州市は3連休は雨が降ったり涼しかったですが今日は暑く、その暑さの中及鉄鋳造所宝鉄堂の今日の作業は、炭を熾して鉄瓶に酸化補膜を施す金気止めをしてました。
及鉄鋳造所宝鉄堂の金気止めは、火室に炭を熾して鉄瓶を焼き、その温度は900度位になり焼かれた鉄瓶はオレンジ色になります。最近では電気炉で焼いて金気止めをする所もありますが、炭で焼いた鉄瓶は程よい厚みの黒錆が鉄瓶を覆います。
金気気止めは鉄瓶を焼いて酸化被膜の一種で黒錆で鉄の表面を覆い、水と酸素から保護して赤錆を予防する技法で、明治時代にこの技法が考案されそれ以来錆予防の技法として使われました。
鉄瓶の使い方は金気止めをしていれば錆びないという事では無いので、鉄瓶でお湯を沸かして使い終わったら、お湯を捨てて中のの水分を飛ばして乾燥させる事が大事です。酸化被膜はムラが有ったりして、使っているうちにひび割れたり剝がれたりする物も有り、そこから水が進入して赤錆が発生したりします。
赤錆が発生しても、擦ったりして落とさなで、お湯が金気臭くなく気にならなかったらそのまま使った方がいいです。鉄瓶を使い終わったら、水分を飛ばして乾燥さて、繰り返し使っているうちに黒錆と湯垢が付いて、鉄瓶でお湯を沸かすとまろやかな味のお湯が得られます。

