2025/09/01 22:57
南部鉄器は岩手の二大産地奥州と盛岡で作られ、現在多くの南部鉄器は生型で機械生産され短時間に作られますが、本来の江戸時代からの伝統的製法とされるのは焼型です。
時代と共に作り方が、より早く、より品質の良い物と進化し、その代わり失われる物もあります。
日本の高度経済成長期以前の岩手の鋳物工場や工房は焼型で鉄器を生産してきましたが、時代と共に、大量生産が可能な生型を導入して機械で生産して、鉄瓶以外に様々な商品を開発して発展してきました。
一方非効率的な焼型を作る工房は徐々い姿を消し、手間暇が掛かる焼型の技術は後継者も少なく徐々に失われる危機になりつつあります。
生型と焼型の大きな違いは、生型はアルミなどの模型のプレートで機械で砂をプレスして鋳型を作りますが、焼型は木型を使い手で何度も砂と粘土水で回して挽きながら作り、出来上がったら模様を手で押します。そして鋳型を焼きます。
及鉄鋳造所宝鉄堂の南部鉄器・鉄瓶は焼型で作る鉄器に芸術的価値を見出し、手作業で作る美しさが有り、南部鉄器という只の売れる商品を作る事より、自分が表現する鉄器。鉄瓶を作ります。
