2025/08/25 22:49

 南部鉄瓶は錆止めの技法として金気止めが有り、及鉄鋳造所宝鉄堂は炭火で鉄瓶で焼いて酸化被膜を付けて釜焼きをします。

 金気止めは明治時代に盛岡の大火ので焼けてしまった鉄瓶を使ったら、鉄瓶が錆びづらい事が解かり、それから釜焼きをして鉄瓶の表面に酸化被膜を施し、水が直接鉄と接しないようにして錆防止をします。
金気止めを施す以前は、囲炉裏に鉄瓶が有り、常にお湯が有り自然に湯垢が付いて錆防止をしていたと聞きました。
金気止めをした鉄瓶でもムラが有ったり、キズが有ったりしてそこから水が浸入して赤錆が発生します。又電気炉で釜焼きした鉄瓶は炭で焼いて鉄瓶に比べ酸化被膜が薄く、一度に多く焼くのでムラも有ったりします。やはり鉄瓶を使用した後は中の水分を完全に乾燥させるのが大事です。
 及鉄鋳造所宝鉄堂は手作りの粘土で作った火室に炭を燃やして一個々焼いて金気止めをします。