2025/08/23 21:39

 南部鉄瓶の伝統的製法の焼型の鉄瓶は、錆止めに釜焼きをして中に酸化被膜を施している為、鉄瓶で沸かしたお湯の鉄分の量は微量で長く使用した鉄瓶は湯垢も付いてさらに鉄分は少なくなると思います。

 よく「鉄瓶で沸かしたお湯は鉄瓶が含まれるので、貧血の予防になります」と言うことが聞かれますが、本来の製法でつくる鉄瓶は炭を燃やして900度位の温度で焼く釜焼きをして鉄瓶の表面に酸化被膜付けて錆止めをします。鉄と水の接触を防ぐ為に酸化被膜を施して、その鉄瓶を長く使っていると中に湯垢が付き更に中をコーティングして鉄分の湧出を少なくしています。
 鉄瓶は丁寧に使い、長く使うとその良さを発揮し、日本の水は適度な湯垢が付き湯垢はお湯の雑味をろ過し、微量の鉄分でまろやかな味になります。