2025/08/13 22:22

 鉄瓶を選ぶには、機械でで生産する生型製の鉄瓶と多くの工程を手作業で作る焼型製の鉄瓶が有り、その違いを説明します。

 江戸時代からの伝統的な製法は焼型製法で本来の南部鉄瓶で、焼型で作るには多くの工程が有り、(色々な工房の説明では、40だったり60、80、そして120と言う所も有り、どこまでを1工程とするかで変わったりするのでよくわからず)、手作業で作る為ひと月に何個も作れません。焼型の鉄瓶は鋳型を焼いて作るので、肉厚が薄く出来上がった鉄瓶は持って見ると軽く感じ、そして鋳肌や紋様を手で施すのでできた鉄瓶は一つ一つ異なり、美的価値もあるので値段も高くなります。
生型製の鉄瓶は機械で作ることが出来るため、多く生産する事が出来ます。焼型の鉄瓶に比べて肉厚が有り重く、紋様や鋳肌も単一的な感じにできます。着色は合成塗料が多く、形とデザインが気に入れば価格もお求め安く普段気楽に使うには良いと思います。
 南部鉄瓶は岩手の奥州市と盛岡で作られていますが、それをまねをした海外製と思われる物も有り、比べてみると仕上がりがどこか雑で粗悪な物は鉄瓶の中をそのまま塗料だけを塗った物も有るのでよく見て選んでください。