2025/08/04 22:54

 南部鉄瓶の作り方は、鋳型は鉄瓶の外側になり、中の空洞部分は中子を作り、鋳型に組み込みます。

 鋳型の外枠は実方と言い粘土を焼いて作った硬い型で、中に砂と粘土水(はじる)を混ぜて木型で挽いて作り、鉄瓶の表面になる部分は細かい(まね)で挽きます。 
 鋳型に鉄瓶の空洞部分を作る為、中子を作ります。及鉄鋳造所宝鉄堂では中子も一つ一つ手作業で作り、中子は鋳型とは異なり通気性があり、鉄瓶の肉厚分小さく作り、鋳型と中子をセットすると肉厚分の空洞ができます。そしてその空洞に熔けた鉄「湯」が入り鉄瓶の鉄の形が出来ます。
 及鉄鋳造所宝鉄堂では砂と粘土水(はじろ)を混ぜて中子を作りますが、他工房によっては、機械で作る合成樹脂が混ざってる砂で作るシェル中子を使う所もあります。
 この暑い中及鉄鋳造所宝鉄堂はコツコツ手作業で南部鉄器・鉄瓶を作り続けます。