2025/07/31 21:44
仕事が終わり自宅に帰宅すると、及鉄鋳造所宝鉄堂では明日の鉄瓶の出荷に間に合うように炭火で鉄瓶を焼き付けて漆で着色してました。
連日37度以上の猛暑で火を使う作業は辛い時期で、それでも集荷が決まっているので、いつもののように炭を火室で燃やし網の上で鉄瓶を焼き付けて漆で着色します。
漆で着色された鉄瓶は、お湯を沸かして使った後に余熱が有るうちに水で絞った布巾で鉄瓶の表面を拭くと、長く使っていると艶が出てきます、鉄瓶の取り扱いの説明でよくお茶で拭いてくださいと説明しているメーカーも有りますが、茶色(錆色)の鉄瓶をお茶で拭くと次第に色が黒くなっていきます。黒くしたいのでしたらそれでいいのですが、お茶は黒色の鉄瓶を拭くと、次第に黒く艶がでてきます。
南部鉄器を大量生産する工場では、着色は着色屋さんという別の着色専門の工房で着色され、主に合成塗料の着色が多く、伝統的製法の焼型で作る工房はデザインから鉄器製造と着色まですべて行い、鉉だけは鉉専門の職人さんがつくります。
