2025/07/29 23:21

 南部鉄器・鉄瓶を作る時は、粘土水(はじる)は昔から欠かせない物で南部鉄器・鉄瓶を作る工房・工場今でも使います。 

 山から採ってきた粘土を水で解いて作った物を「はじる」訛って「はじろ」と言っていて昔の地元の職人は更に訛って「はずろ」と言ってました。
焼型の鋳型を通る時に砂にはじるを混ぜて木型を挽いて作り、砂の粒度によって具合が変わり、はじるも使い方にとよって濃さも変えます。
その他にも砂や他の素材との粘結剤としても使います。
生型を機械で生産する工場でもはじるは使い、主に熔けた鉄を受ける湯汲みや取鍋を作る時の耐火材の粘結に使い、金枠の印にも今でも使います。
 今は色々な便利な材料がありますが、南部鉄器・鉄瓶の制作には昔から使ってる粘土水が今でも重宝します。