2025/07/23 23:03

 色々な種類や値段の鉄瓶が売られていてその違いが中々分からないと思いますが、大きく分けて焼型で作る鉄瓶と生型で作る鉄瓶が有りその違いを紹介します。

江戸時代から続く伝統鉄器製法が焼型で作る鉄瓶で、機械で大量に作れる方法が生型製の鉄瓶です。生型製法の砂は砂とベントナイトとでんぷんなどを混ぜて作り、ほとんどは原型からプレートを作り機械で鋳型を込んで鉄瓶を作りますが、中には手作業で熟練した技術で手間を掛けて作る物もあります。
 生型製は短時間に鋳型を作って鉄瓶を作る事が出来ますが、焼型の鉄瓶は、完成迄の工程が60以上もあり、砂と粘土と水で鋳型を作り手間暇かけて鉄瓶を作る為、数多く鉄瓶を作る事が出来ない製造方法です。
 焼型の鉄瓶は、肉厚も薄く出来るので重さも軽く、生型では出来ない形や模様を作る事が出来ます。出来上がった鉄瓶は漆で着色され一つ一つに表情が有り独特の風合いがあります。