2025/07/19 15:07
鉄屑に酢を加えて酸化させて錆を作りそこに出来た液を鉄漿水と言い、それにお茶を加えてお歯黒を作り南部鉄瓶の着色に使います。
手作りの焼型の鉄瓶は漆で着色して、更に鉄漿水にお茶を加えて作るお歯黒を塗ると色に深みが増し、そして赤錆にも強くなります。
酸化鉄とお茶を混ぜるとタンニンと鉄が反応してタンニン鉄になり色は黒くなりこれを南部鉄器の職人は昔からお歯黒と呼んでます。
この猛暑の暑い中及鉄鋳造所宝鉄堂では、鉄屑と酢を加えてしばらくそのままにしていた壺から、錆びた鉄屑や鉄漿水を取り出し中に溜まった錆の粉を取り出してました。
南部鉄器の工房には伝統製法を崩さずにその工房の作り方が有り、鉄瓶の色もその作者の色がでます。手間を掛けて作った鉄漿水やお歯黒はその工房の作家の色も出します。

