2025/07/15 22:01

 夕方いつものように仕事が終わり帰宅すると、及鉄鋳造所宝鉄堂ではまだ明かりが灯いていたので、ちょっと覗いて見ると注文の鉄瓶を炭火で焼き付けて漆で着色してました。

 先週は岩手も35度の日が続き炭を燃やすのを少し熱中症を警戒していたようですが、ここ2,3日暑さも緩み、夕方時間を推して急がれた鉄瓶を仕上げてました。
小さな工房で火室に木炭を燃やし、漆を塗り、お歯黒を塗り、木炭の微妙な火加減が独特の及鉄の錆色の鉄瓶に仕上がります。
 古来からの焼型で作り、漆で着色された鉄瓶は持って見ると軽く感じて、鉄瓶でお湯を沸かして使い終わったら鉄瓶の表面を布巾でたまに拭いて使い続けると鉄瓶の色は艶がある錆色になります。これは漆だからこそ艶になり、合成塗料ではこの風合いは出ません。
 手作りで手間を掛けて作られた鉄瓶にはそれなりの理由があります。