2025/07/04 20:09

 及鉄鋳造所宝鉄堂の鉄瓶には動物や花など様々な文様の鉄瓶が有りますが、その中で熱い夏の季節に涼しさを感じる鉄瓶は清流型鉄瓶と丸形姥口刷毛目鉄瓶(おしどり)と丸形姥口刷毛目(魚)鉄瓶です。

 鋳型に刷毛を使い、水の流れる景色を表し、一つ一つの鋳型に刷毛で流れるような鋳肌を付けて清流を表していて、その鉄瓶は手作りの為それぞれに個性が有り唯一の鉄瓶になります。鉄瓶の蓋の摘みは、水を泳ぐおしどりや魚の形で、その姿は、優しく可愛らしい雰囲気を醸し出しています。
  及鉄鋳造所宝鉄堂の鉄瓶は江戸時代から続く南部鉄瓶の伝統的製法で古来からの焼型で作り、今はその製法で作る工房は地元奥州市では数件だけになり、後継者の少なく工房の数は減っていく傾向です。その中でも及鉄鋳造所宝鉄堂の南部鉄器の伝統的技術は昔ながらの本来の技術を継承する数少ない唯一の工房です。
 暑い夏に風鈴の音を聞いて、清流柄の鉄瓶でお湯を沸かすのも風情です。