2025/06/21 18:33
鉄瓶を長く上手に使うには、鉄瓶は赤錆が発生しないように、釜焼きをして鉄瓶の表面に酸化被膜を施しているので、鉄瓶の中はたわしなどで洗わずにそのままお湯か水で軽く濯ぎ、残った水分は完全に無くして仕舞います。
南部鉄瓶は釜焼きをして表面に酸化被膜を施すことを「金気止め」と言い、明治時代に盛岡の大火の時、焼け残った鉄瓶が錆びづらいのがわかり、開発された技法です。しっかり丁寧に作られた南部鉄瓶は金気止めを施していて、中には金気止めを施して無い鉄瓶も有るので、鉄瓶の良し悪しの判断にもなります。
及鉄鋳造所宝鉄堂では木炭を熾して900度位の温度で焼き釜焼きをしてますが、大量生産で鉄瓶を作る所では電気炉などで酸化被膜を施している所も有ります。
鉄瓶を上手な使い方は、沸かしたお湯はすっかり使い切らずに少し残し、中は洗わずに軽く濯いでお湯を捨ててそのままで、使い終わったら水分を飛ばし、外側は布巾で軽く拭きます。そうして使っていると鉄瓶の中に黒錆と湯垢が付いて、お湯がまろやかになり、素敵な鉄瓶に育ちます。
