2025/06/18 20:36

江戸時代末期に大島高任が釜石で洋式高炉による鉄鉱石な精錬が成功する迄、日本の製鉄は砂鉄が原料のたたら製鉄が行われてきました。

出雲国で盛んにたたら製鉄が行われて、のちに岩手でも県北地方中心にたたら製鉄が行われた痕跡が所々あり、大島高任が洋式高炉での鉄鉱石を使った連続生産を成功して以来、徐々にたたら製鉄から鉄鉱石を原料とする洋式高炉に切り替わっていきました。

その背景には、外国から日本を守る為に大砲の開発が必要だったため、たたら製鉄から出来た鉄を使用して大砲を作ると大砲が割れその為に、良質の鉄鉱石からの鉄が必要になりました。鉄は便利な物ですが歴史的に武器に使用されるのが悲し現実です。

岩手の南部鉄器の産地の鉄は第二世界大戦の頃には武器に使われる事もありましたが、昔から鍋や釜などの生活用品を作り、人々に役立つ伝統的工芸品を作り続けています。