2025/06/10 18:21

 及鉄鋳造所宝鉄堂の南部鉄器・鉄瓶は昔からの作り方でできる鉄器に美を感じ、焼型一筋に手間暇かけて南部鉄器・鉄瓶を作ります。

 及鉄鋳造所宝鉄堂は甑で鉄を熔かして「湯」を作り、焼型に注いで鉄が鉄瓶の形になります。そして鋳型を割って鉄瓶を取り出し鉄瓶についた砂を落とします。鉄瓶にはまだ鋳バリなどが付いているので付いている湯口や鋳バリを落とします。
 次に木炭を燃やし釜焼きをして鉄瓶に酸化被膜を作ります。木炭を燃やして出来た酸化被膜は程よい厚みの酸化被膜ができ、電気炉などでも酸化被膜はできますが、それと比べて程よい厚さの酸化被膜が出来て赤錆も出来にくくなります。
 鉄瓶の鋳バリを取って、そして磨き、形をととのえたら、着色をします。及鉄鋳造所宝鉄堂の着色は火室を使って炭を燃やして鉄瓶を焼きながら漆で着色します。及鉄鋳造所宝鉄堂の鉄瓶は錆色が特徴で深みのある侘び寂を感じる色を表現してます。
 着色された鉄瓶は最後に鉉を付けて完成です。