2025/05/30 23:05

 今日の及鉄鋳造所宝鉄堂は昨日「ふき」をして、鋳型から鉄瓶を取り出していました。

 南部鉄瓶の伝統的製法の焼型は熔けた鉄を鋳型に注ぎ、鉄が冷えて固まったら、鋳型を割って鉄瓶を取り出し、鋳型の焼型は粘土と砂に粘土水を混ぜて作り、木炭を燃やして900度位の温度で焼きます。
 生型の鋳型は手込めと言われる手作業や機械で突き固めて作り、熔けた鉄を注ぎ、鉄が固まったらすぐに鋳型を壊し、その壊した鋳型の砂は再び混錬されまた再生されます。生型から取り出したばかりの鉄器は砂が焼き付いていて、ショットブラストで砂を取り除きます。
 焼型は、上下、左右に鋳型を割り鉄瓶を取り出します。鉄瓶を取り出した鋳型は注ぎ口は壊れますが、修復可能ならば鋳型を修復してまた鉄瓶を作る事ができます。そして焼型は油煙を鋳型の表面に施しているので、砂は付着せず銀色の製品が出てきます。
 取り出された鉄瓶には鋳バリ付いており、ここから研磨や釜焼きなどの作業になります。