2025/05/29 20:30

 南部鉄瓶は鋳型を作りそれに熔けた鉄を注いで作りますが、製造方法には大きく二つに分けて江戸時代から続く焼型と高度経済成長期に発展した生型が有ります。


 南部鉄瓶の江戸時代から続く伝統的製法は焼型で作る鉄瓶で、焼型は砂と粘土と水で作りそれを焼いて作り、その工程数は多く有り手間暇が掛かる為量産は難しい製法です、
 一方生型で作る鉄瓶は、砂にベントナイトの粘結剤にコンスターチなどの二次添加剤に水を加えて混錬した砂で高度経済成長期に手込めによる作り方から大量生産の機械の生産を可能にしました。その他にもシェルモールドなどの樹脂系の砂を使った造形法が有ります。
 それぞれの作り方にメリット、デメリットが有り、生型製の鉄瓶は大量生産が出来て価格も安く作ることが出来ますが、機械的に作られた感じがします、一方焼型で作られた鉄瓶は手作りで多く作る事が出来ない反面細部にこだわりを持って作られ独特の風合いがあり、また美術的価値も有りますが価格は高価になります。