2025/05/20 20:01

 焼型は砂と粘土を材料に、木炭で焼いて作ります。焼型は粘土で作り焼いて硬く出来ている為鉄瓶の肉厚を薄く作る事が出来、同じ生型製の鉄瓶と比べると重さが軽いのがわかります。

 生型製の鉄瓶の鋳肌は使用している砂の粒度等で鋳肌が決まりますが、焼型で作る鉄瓶は、鋳型の表面はマネという粉状の砂で作り、きめ細やかな肌や、川砂や粘土汁を使って独特の鋳肌も作ります。
 私が子供の頃は良く叔父の伝統工芸士の及川栄喜と一緒に裏山に粘土を採りに行ったり、近くの川に砂を取りに行きました。
及鉄鋳造所宝鉄堂はその砂と粘土を使って鋳型を作り、及鉄鋳造所宝鉄堂で作る鉄瓶のその鋳肌は侘び寂を感じさせます。
 焼型で作る鉄瓶は時間と手間が掛かり高価になりますが、それにはそれなりの価値があります。