2025/05/10 22:00
鉄瓶を使ってみたいが扱いが大変そうと思う方が多いと思いますが、鉄瓶はちょっとしたお手入れで長く使えば使うほど味わいのある鉄瓶に育ちます。
お湯を沸かして使い終わった鉄瓶をそのままにして置いて、油断すると赤錆が発生してしまいます。赤錆をそのままにしておいて更に水に触れて放置しておくと益々鉄が腐食していきます。南部鉄瓶は錆びづらくする為に釜焼きをして表面に黒錆を施して水と鉄が接触しづらくします。この黒錆は擦ったりすると剥がれたり、キズが入りそこから水が浸入して赤錆が発生し易くなります。
昔の鉄瓶とのくらしは、囲炉裏にかけっぱなしでお湯がなくなってきたら水を足しながら常にお湯のある状態で使っていて水垢もたっぷりついて鉄瓶を使っていたと聞きます。
鉄瓶を長く使うには使い終わったら中の水を完全に乾燥させ、中は極力触らずに、外側は布巾で拭きます。注意して頂きたいのは茶色の鉄瓶はお茶の成分で拭くとタンニンと反応して黒くなるので、黒い鉄瓶は艶々になりますが、茶い色の鉄瓶は黒くなります。
鉄瓶のお湯の使い方は、鉄瓶の中の被膜や漆が剥がれることもあるので最後にはお湯を少し残します。そして使い終わったらそのお湯を沸騰させてから捨てると、後は余熱で乾燥させる事ができます。

