2025/04/25 21:01
鉄瓶を使いたいと思ってもどんな鉄瓶を買い求めたらいいか一般の人は中々わからないと思います。鉄瓶でも岩手の南部鉄瓶以外にも山形や他県にも有り、海外産のも有り、その中でこれはというポイントを紹介します。
まず気になるのは鉄瓶の中の施し方です。錆が気になり、まろやかなお湯を期待する方が多いと思われますが、しっかり作られた鉄瓶は中に金気止めと言う技法で酸化被膜を付けて錆止めをしてます。安い鉄瓶や海外の物を鉄その物に合成塗料を塗ってある物も有りこれには要注意です。
次に南部鉄瓶の作り方には焼型製法と生型製法の鉄瓶が有ります。生型の鉄瓶は機械で作る事が出来るので、価格もお求め安い価格で、市場に多くお目にかかるのが生型製鉄瓶です。特徴は機械で作れる形や模様で、生型の為肉厚が厚くなるので少し重く、注ぎ口が作りやすい直線的なのが多いです。着色は合成塗料を使う為、カラーも豊富です。そして鉄瓶の弦もシンプルな無垢鉉が殆どです。
一方焼型製の鉄瓶は手作りで手間ひまが掛かる為価格は高価になります。形や模様は手作業でしか出来ない物で高価ですが何とも言えない味わいや価値もあります。中は炭でしっかり金気止めを施し、着色は焼き付け漆塗が基本です。鉄瓶の重さも焼いた鋳型で作る為、肉厚が薄くつくりことが出来て、軽い鉄瓶に仕上がります。
どういう鉄瓶を選ぶかはお客様しだいです。
