2025/04/22 21:38

焼型の南部鉄器・鉄瓶の制作は鋳型に文様を押すのも重要ですが、鉄を熔かして良い熔けた鉄「湯」を出さないと製品は出来ません。

鉄を熔かす事が鋳物師の重要な事で、大きな工場ではキューポラで鉄を熔かしますが、小さい工房では甑で鉄を熔かしますが、機械鋳物の工場は今は電気炉などで鉄を熔かします。
甑は鉄を熔かす時に昔から使われ、米を蒸す道具も甑と呼ばれ、形が似ている事から甑と呼ばれています。鉄を熔かして鋳型に注ぐ作業の事を地元では「ふき」「さいぐ」と呼び、この仕事が終わった後は、この辺りでも以前は酒を飲み交わして労をねぎらっていて、「ふき」はそれだけ重要な鋳物師の仕事です。