2025/04/14 20:19

 私が物心ついた頃には家の奥に工房が有り、最初は小屋みたいな小さい工房でした。その工房は祖父の初代及川鉄が八戸の帝展作家蒔田三千蔵に師事して昭和9年に鉄器を製造開始しました。

 昭和29年に羽田村が水沢市羽田町になり水沢鋳物工業協同組合を設立し加入、そして昭和36年に日展に初入選し、それ以降連続8回入選しました。及川鉄は南部鉄器に美的価値を高めようと日展クラブを結成に参加し、水沢羽田町の南部鉄器に付加価値を与え、昭和42年に現在の工房を自宅に新築しました。
 現在は2代目鉄 及川栄喜が及鉄鋳造所宝鉄堂を継承して、日展などの展覧会に出品入賞し、美術的価値を高め、南部鉄器の伝統を継承して焼型一筋に南部鉄器・鉄瓶を作り続けます。