2025/03/31 22:39

 及鉄で作る南部鉄瓶の金気止めは炭を燃やして釜焼きをして鉄瓶の表面に酸化被膜を付けて鉄瓶の中の錆の予防をします。

 金気止めは盛岡の明治時代の大火で分かった技法で、鉄を高温で焼いて酸化被膜を施します。そして伝統的製法の焼型で作る工房は炭を燃やして鉄瓶焼いて酸化被膜を施し、炭を燃やして焼いて施した酸化被膜は電気炉で焼いた酸化被膜より厚みのある酸化被膜が出来て、鉄と水の接触を防いで赤錆予防をします。鉄瓶を焼いて付いた酸化被膜は黒錆という安定した酸化物で、腐食せずにこの錆で水の侵入を防いでくれますが、鉄瓶を使っているうちに剥がれたり、亀裂が入ったりして水と鉄が接触して赤錆が発生してしまします。