2025/03/20 10:00
鉄瓶は錆びるので手間が掛かると思われますが、鉄が錆びるのが自然の姿で昔は錆びた湯釜や鉄瓶を磨いて使い続けて育てて良い風合いの湯釜や鉄瓶になりました。
鉄の錆には2種類あり、鉄瓶は錆を錆で守っています。鉄瓶を900度位の温度で釜焼きをして酸化被膜を作り、これは鉄を熱するときに出来る黒錆と言われる錆を表面に付けます。そうして水と鉄が接触するのを防ぎますが、所々ムラが有ったり、使っているうちに亀裂が入ったりして水が浸入して赤錆が発生します。それを防ぐ為に鉄瓶を使い終わったら水分を完全に無くして保管します。
鉄瓶を上手に使っているうちに、水から守るもう一つの錆が出来、更に水のミネラルの被膜もできて鉄を水から守ってくれます。
