2025/03/18 19:44

砂と粘土と水を材料に鉄瓶の鋳型を作り、火室に木炭で火を熾し900度位の温度で焼くのが焼型で、古来からある鋳物の製法です。

鋳型を焼かづに乾燥だけでは、未だ鋳型には水分が有り熔けた鉄と触れると、発生した水蒸気が様々な現象を起こし、爆発もしてしまいます。鋳型を焼いて作るとそうした事も無く細かい模様も鋳型通りの鉄器が出来上がります。
一方生型は19世紀後半ごろ開発された鋳型で、砂とベントナイトとでんぷんと水を加えて練りこんで作ります。水分が含まれてますが4%位で、直接熔けた鉄と触れても大丈夫なように調整されます。
手作りで焼型で作る南部鉄瓶は生型では表現できない風合いと味わいのある鉄瓶に出来上がります。