2025/03/13 20:11
南部鉄器・鉄瓶を作る時木炭は、鋳型を焼き、鉄を熔かし、色を付ける大事な材料です。
時代の変化と共に、鉄器を作る時の熱源は木炭から電気やガス、コークスに変わって行きましたが、及鉄でしか表現できない南部鉄器・鉄瓶には木炭が必要です。
朝、及鉄の工房に入り初めに仕事は火室に炭を熾す事から始まり、寒い冬は工房を温めます。炭を燃やした火室の周りは、出来た鋳型を温め乾かします。鉄瓶を釜焼きをして酸化被膜を付ける金気止めには木炭は欠かせず、木炭で釜焼きした鉄瓶の酸化被膜は電気炉で焼いた鉄瓶と比べ厚く酸化被膜が出来ます。
木炭の微妙な火加減が及鉄の鉄瓶の制作には欠かせません。
