2025/03/11 19:18

 伝統的製法の焼型鉄瓶を作るには、注ぎ口や蓋の摘みのパーツも粘土を使い手作業で一つ一つ作ります。

 手作りの焼型で鉄瓶を作る時は、注ぎ口と鐶付の耳、蓋の摘みは鋳型とは別に粘土で焼いて鋳型のパーツとして作り、それぞれ鉄瓶の鋳型に組み込みますが、そうしたパーツを作るのは細かい作業で手間が掛かります。
 一方、鉄瓶を生型で作る場合は鉄瓶の形そのままをアルミなどに形どってプレートを作り、砂を突き固めて鋳型を作る為、機械で早く作る事が出来ます。
 及鉄では静かな休みの日に注ぎ口の口抜きなどの細かい作業をしたりいますが、昔は鋳物職人の奥さんが内職で注ぎ口や摘まみを作るのが仕事だそうです。